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お酒のお供

お酒を飲みながら読んだら確実に悪酔いします。

孤軍奮闘就活日記!(3月)

集中連載『孤軍奮闘就活日記!』

連載開始から1週間後に1日100PVに達した大人気連載「孤軍奮闘就活日記!」の目次はこちら

 

こんにちは。

 

更新が遅くなってしまいました。3月の内容は盛りだくさんだったもので、なかなか書き終わらなかったのです。(この記事が長いことを暗示)

 

さて、これまで何度か登場しているバイト先の塾ですが、就活のために2月で辞めてしまいました。約3年アルバイトしていた場所から去る、ということがこれほどまで空虚感を与えるものとは思いませんでしたよ。自覚していたよりも繊細なハートを持っていることを知りました。

 

――「就活生を煽る世間と、煽られる就活生。その渦には巻き込まれたくない。地道に進んでいきたいそんな私は17卒。」

と、私は3月1日にツイートしていました。今となってみれば「…ったく、何言ってんだか」状態ですが、当時そう思っていたのは確かなことです。もしかすると、「就活に出遅れているのではないか」という危機感や焦りを自分自身で和らげようとしていたのかもしれません。

その日、私はバイトを辞めたセンチメントの中で、東京駅に向かう電車に乗っていました。朝のラッシュアワーで私は前後左右からぎゅうぎゅうと押され、自力で立つのがやっとというほどの混み具合です。

そんな中でふと視線を向けると、目の前の座席で30代ぐらいの男性が足を組み、いびきをかいて眠っていました。なんと迷惑な男でしょうか。疲れていて眠くなるのはまだ分かります。いびきをかくのも、寝てしまったら制御しにくいので許すとしましょう。でも、足を組むのはおかしいでしょう? 眠りに落ちてから足を組むはずがありませんから、目覚めている段階で組んだわけですよね。こんなにも車内が混雑しているのに。

私は思いました。こんな非常識な男でも、どこかの会社に就職しているわけです。それなら、ごく常識的で頭脳明晰、ギャグのセンスは常人離れでありつつギター・キーボード・ドラムを使いこなす文化人という少ない言葉ではまだまだ語り尽くせず、更に柔道二段を保持するというパーフェクトな私 が就活で苦労するはずがないじゃないの(すみません、調子に乗りました)。とはいえ少なくとも、それ以前よりも就活を楽観視したのは確かです。

 

やがて東京駅で降りた私は、広いバスターミナルに向かいました。ここから、合同企業説明会会場へのバスが出るのです。

まだ朝早いにも関わらず、バス待ちの列は非常に長くなっていました。15分ほどの間隔で出発する3、4台のバスを見送ってから、私もバスに乗り込みました。隣に座ったのは良い香りのする女の子でした。バスに乗るなり「私、車酔いしやすいので窓際でもいいですか?」と聞かれたので、席を交換してあげました。優しい青年ですね。席の「交換」で「好感」を持たれちゃったかもしれません。

 

会場の幕張メッセは、ライヴなんかを見に行ったときに何度か訪れていますが、改めて見てみると広いものです。それでも就活生で混雑するのですから、非常に多くの就活生が集まっていたのでしょう。

今思い返すと、とても異様な空間です。みんな真っ黒のスーツを着て歩いているんですから。ちなみに、私も例に漏れずリクルートスーツを就活のために(当然ですね)買っていたのですが、まだこの日はブレザーにスラックスのスタイルで臨んでいました。だって、こんなに人が集まる場所に新しいリクルートスーツを着ていって汚れちゃったら嫌じゃん!

 

さてさて。私は、これまでの流れから飲料・食品メーカーの企業ブースを見て回っていましたが、その中のある企業のブースを訪れたときに、決して聞きのがせぬ会話を聞きました。

 

就活生A「文系って就活クソじゃね?」

就活生B「理系が絶対有利だよな」

A「文系は製造とか開発とかできないけど、理系はできるわけじゃん。言っちゃえば、理系でも営業できるんだから、文系の存在価値ないよな」

B「言えてる。文系クソだわ」

 

私は大学で法学科に所属しています。言うまでもなく文系学生であるわけですが、それまで理系に引け目を感じたことは特にありませんでした。理系にしかできないことがあるのなら、同様に文系にしかできないことがあるはずだと信じています。しかし、この二人と同じ土俵に立ってしまっては私の負けも同然ですから(もちろん勝ち負けの問題ではありません。言葉の綾です)、じっと黙っていました。

ただ、このときをきっかけに「文系であること=コンプレックスになりうる」という考え方が頭の片隅に残ってしまったのは不運でした。

 

その日は12社の説明を聞いた、ということが手元の手帳に記録されています。そのうちプレエントリー*1したのがたったの3社だったことを考えると、合同企業説明会が効率的なイベントなのかどうか疑問が残ります。確かに、知らない企業を知ることができるという面では大きな価値があります。ただ、ムキになってブースを回ることを目的にしてしまうと逆に時間の無駄になってしまいかねません。主催者側は、「5社回ると就活アドバイスBookを1冊無料で配布」のように煽り立てますが、のり過ぎないことが大切ですよ、未来の就活生たち。

 

その日の帰りは再び送迎バスへ。行きとは違う女の子が隣でしたが、この子はすぐに眠ってしまいました。合同企業説明会とは、それほど疲れてしまうものなのです。

……えっ? 何で行きも帰りも隣に女の子が来るかって? イケメンには自然と女の子が集まるものよ。(実際には、不真面目な男どもは昼ぐらいで退散するし真面目な男性陣は時間を気にせずもっと遅くまで残るっていうカラクリ)

 

翌日も同じ会場で合同企業説明会が開かれていましたが、あまりの疲労感につき休みました。前述のとおり、合同企業説明会の意義に早くも「?」をつけてしまったため、というのも理由のひとつです。

そんなわけで、その後は自分でナビサイトや各企業のホームページなどから企業を調べ、個別の企業説明会に参加する方式に転換しました。遂に「就活感」が出てきました。

 

人生初の個別説明会は、鹿児島県に本社を置く酒造メーカーでした。焼酎が中心ですが、洋酒まで作っている会社です。説明会を聞いていて、素直に「入りたい!」と思いました。入社したらさぞかし楽しいだろうなぁ、と夢が膨らみました。

でも、この時の私は異常なほど余裕綽々で就活していましたので、思考回路もまた異常でした。説明会では、その会社が作っているお酒を何種類も試飲することができたのですが…、

「…ここの作る酒、趣味に合わないな…。エントリーするの、やーめた」

何はともあれ、私はこの酒造メーカーへのエントリーもせず、またも無駄な時間を過ごしてしまいました。こんなことをやっているからダメなのですが、それもこれも仕方のないことです。当時の私は、心から余裕だと思いこんでいたのですから。大学3年の時のがむしゃらな自分がどこに行ってしまったのか、もはや見る形もありませんでした。

 

そんなわけで人生初のエントリーは、その後に説明会に臨んだとある専門商社でした。この会社に関しては、会社自体に興味があったというよりは会社名がかっこよかったことがエントリーのきっかけでした。全くもって不真面目ですね。

その後も3月中は何だかんだと言いながら比較的多くの会社を回り、続々とエントリーを進めていきました。それと平行して、大企業への欲みたいなものが出てきてしまったので、そのような会社に提出するエントリーシート*2の構想を練ったりしていました。

今振り返ってみると、意外と盛りだくさんの日程が詰まっていた月だったなぁと感じます。ただ、当時の自分自身としてはあまり負担を感じていませんでした。「ま、6月ぐらいには就活も終わるよねっ」という甘い甘い油断があったわけですから。先にいっておくと、このあと半年以上就活地獄が続きます。まさかこんなことになるとは、ね。

 

ちなみにこの頃、私のTwitterアカウントは現実の知り合いのフォロワー数を就活関連のフォロワー数が上回りました。というのも、この頃プロフィール欄に「17卒就活」と入れたら突然フォロー申請がたくさん来たんですよ。更に合同企業説明会などで知り合った人なども加わって、私のTwitterメインアカウントはもはや就活用裏アカウントとも言うべき状態になっちゃいましたぁ。てへぺろ

未来の就活生たちについては、就活に際してTwitterアカウントを作るとよいかと思いますよ。なかなか友人などにも打ち明けにくい就活の悩みをぶちまける場を作るのは、意外と大切かもしれません。(私の場合は現実の知り合いがフォロワーにいる分、幾分か控えめなツイートをせざるを得ない時があったので…)

 

ここまで、かなり内容を端折りながら書いてきた波乱万丈の3月ではありましたが(全部の出来事を書いてしまったら、これの4倍くらいになりそうです)、10月となってから思い返すと、なかなか良い滑り出しだったのではないかと思います。

 

 

*1:一般的に、企業への応募=エントリーはエントリーシートや履歴書などの提出などによって行う。プレエントリーはそれ以前の段階で、いわば「応募しようと思っています」という意思表示をすること。基本的にはリクナビマイナビに代表されるようなナビサイト上で行われる。

*2:非常に多くの会社が採用している選考書類。氏名・住所・学歴などの履歴書の内容を兼ねながら、いくつかの質問に答える形式をとる。質問項目として多いのは「学生時代に最も力を入れたこと」「学生時代に苦労したこと」「学生時代の一番の成果」「自己PR」など。会社によっては「イチオシの食べ物をPRしてください」といった一風変わった項目もある。